Dean & DeLucaの袋にお米入れてる、みたいな話

‪16歳の時からiPhoneを使っていて機種変更の度にデータを引き継いでいるので、カメラロールの中には昔好きだった人も今好きな人も大喧嘩した人も死んだ人も知らない人も入っている。ただ、21歳と22歳の自分の写真は一枚も入っていなかった。18歳から22歳までの四年間相模大野に住んでいた。‬

‪夜中の明大前で、「本を読む時、映像を想像して読む?どんな想像の仕方する?」という話をした。その時は保坂和志さんの『プレーンソング』を読んでいて、そこに出てくる主人公の家を西上くん(友達の漫才師)の部屋で想像しながら読んでいた。だけど野良猫が生活に密接になってくる描写が増えるにつれ、相模大野の部屋に野良猫が来ていたのを思い出し、最終的には西上くんの部屋と相模大野の部屋がごちゃ混ぜになった謎の空間を想像しながら読んでいた。21歳と22歳あたりの時は朝から晩まで家にいた。でも写真が無いということは、全部嘘だったのかもしれない。本当は毎日江ノ島に出かけて海で泳いでたかもしれないし、毎日歌舞伎町に行って客引きの人たちに、こら、と注意していたかもしれない。‬
‪小学二年生の時、海外に単身赴任に行く父親が空港に行く直前に、「慎太朗キャッチボールするぞ」と言ってきた。「三年生になったらセカンドやりたい」と言ったらゴロを何回も投げてくれた。俺は覚えているけど父親は覚えてないかもしれない。俺は二十四歳になったけど父親はまだ帰ってこないし、確かめるつもりもないけど、あのキャッチボール本当にあったよな?と思う。無かったのかも。無かったらちょっと色々変わってくるな、と思った。全部無かったのかも。‬


‪朝起きたら左目がゼリー状になっていた。寝てる間に左目を掻きまくっていたら、この度、粘膜に傷が入り、水分が漏れまくりと相成りまして、左目ゼリー状となった次第です。左目落ちそうになりながら病院に行って「先生〜〜〜左目ぷるぷるだよ〜〜〜ほらほらほら〜〜〜〜」と言ったら無事固形に戻してくれました。

 

‪高円寺に住んで二年が経つので引っ越そうと思っているが、もう俺はここから一歩も動きたくないモードに入っているので、真面目で優しいが故に世間の理不尽さと整合性がとれなくなっている男が集まっているLINEグループに「内見連れて行って」とか「物件選んで」とか言ってたら本当にみんなついてきてくれることになって、引っ越しも軽トラで手伝ってくれるらしく、なんかもう怖い。俺だったら友達の内見とか絶対ついていかない。めんどくさいから。一人で行けよ。少し油断すると120%甘える癖が治らない。‬
‪高円寺に住んでいたのは二年だったけど、その前に一緒に上京してきた彼女が高円寺に住んでいたし、兄も高円寺にいるので、東京に来てからずっと高円寺にいる。そういえば彼女の優しさにつけこんでグズグズになって振られたんだった、と思いながら「俺何もわからないからみんな頼んだ」と相変わらずクソすぎる文字をLINEに入力した。‬

 

‪友達のカップルと俺の三人で花火を見た。「いやいや、そんな大イベント二人で行きなよ」と言ったら「もうそんな次元じゃない」と言われてカッコ良すぎて震えたので馬鹿みたいな顔をしてついていった。俺はもうちょっとこの次元で悩ませてくれ、と思いながら、サッポロ黒ラベルとセブンスター片手に極彩色に爆発する炎を見上げた。変な夏だった。‬

 

‪またまた近々色々お知ららがせせせせなのでまた書きます。

 

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