『山河ノスタルジア』と『ブルックリン』をぶちこんだ。後ろに座ってたおじさんが二時間ひたすらビニール袋をガサガサ鳴らすビニール袋大好きおじさんで、もう僕もビニール袋ガサガサ鳴らしてスクリーン中をビニール袋ガサガサでいっぱいにして全員を幸せにしてあげようかな、と思ったけど手元にビニール袋がなかった。

高山一実ちゃんと付き合って、俺の前では『死にたい死にたい仕事行きたくないもう全部やめる死にたい』て言ってほしいんすよ〜」て話したら「……あ〜…」て言われて、全てを虚無に還してしまった。でももうこういうのにも慣れてきた。

その日暮らしみたいな生活をしていて、夜寝る時もギリ生き残ったな〜みたいな感じで寝て、生来の不安神経と病的な思慮深さのせいで三時間おきぐらいに目が覚めて、また働いて、また寝て、みたいな、ただの全自動生命維持装置状態です。

2016年上半期にハマったものは、
・フリースタイルラップ
・無調整豆乳
のよっつでした。夕立はテンション上がる。スーサイド・スクワッドをはやく観たい。

友達が津村記久子さんの『君は永遠にそいつらより若い』という本を貸してくれた。昔から本屋で見かけるたびに「タイトルのセンス半端ない本あるな〜」と思いながらも未読で、その話をしたら貸してくれた。

読んでる時にずっと死んだ友達のことを考えていた。
マイルス・デイヴィスブルーハーツウイスキーと野球が好きな人だった。
葬式でマイルス・デイヴィスの曲が流れてて、「あ、マイルスだ、俺まだ良さわかんないんだよな〜、そういえばマキちゃんは好きだよな〜、マキちゃんにどこがいいのか聞いてみよ」と思ったら、マキちゃんの葬式の最中だった。その瞬間、あれ、ってなって、そのあれっが未だに続いている。
「会話」という瞬発力が問われまくるスポーツが昔から苦手で、多分マキちゃんと毎日のように一緒にいた数年間、自分は本当のことを何も言えてなかった気がする。



最近annkwをよく聴いている。若林さんが昔のネタ帳を見返したら、「枯渇」と題されたネタ帳が出てきて、「あと100回舞台に立ったらやめる」て書いてあって、100から0へとカウントダウンしてるんだけど、そのカウントダウンがマイナス24までいってた、っていう話が大好き。
あと、高校のアメフトの試合を観に行って熱くなっちゃったやつ。

ラジオはおもしろすぎるから依存しないように、距離を十分にとって、という感じになっている。ファッキンブルシット夏来る。

4月15日

弱視の人に右腕を貸しながら新宿の道案内していたら、「シチューのにおいがしますね。」て言われてクソドキッとした。シチューのにおい全くしなかったから、「あ〜〜〜〜〜、そうですか〜。」としか言えなかった。右腕貸しながら、弱視の人がこの人混みの中一人で歩くの絶対無理じゃんと思った。

結構ぎゅうぎゅうの夕方の山手線で、隣に立っていたおじさんがiPad全画面表示でYouTubeを開いていた。見ていた動画は外国のいろんな土砂崩れを集めた映像。25分ぐらいあって、色んなパターンの土砂崩れが永遠繰り返される。え、楽しい?

高校生の時、ドラムとアンプがぎゅうぎゅうに置いてある三畳ぐらいの、音楽室の奥にある部屋に休み時間のたびに行っていた。250ワットのコンボタイプのベースアンプの上に座ってただ虚空を見つめて10分やり過ごすという尖りすぎた生活をひたすら毎日続けていたある日、一緒に虚空を見つめてくれる虚空友達、コクトモができた。4万円ぐらいの中途半端なダサいメーカーのテレキャスターでペラペラのピックでオクターブ奏法ばっかりやってるクソダサいやつだった。
3.11の時は熊本にいて、今は東京におる。
コクトモと一緒に高校を卒業して東京に出てきて四年が経ち、コクトモは橋本奈々未さんの事が好きすぎておかしくなってきている。

「高速道路のパーキングエリアでトイレから出てきてバスに戻ろうとしたら、後ろから女子が三人、ななみん・女子A・女子Bの三人ね。その三人が出てきて、そのうちの一人、女子Aが俺のこと好きで、小走りで近寄ってくるわけ。で、ななみんはその様子を遠くから見てるの。で、女子Aと話しながらバスに戻って、ななみんは女子Bとバスの一番後ろの席に座って、バスが走り出してしばらくしたらななみんから『さっきのあれ、何?』てLINEくるわけ。これ、どう?」

とか電話してくる。40分ぐらいこういう話を聞かされるけど、知らん。マジで知らん。
今までの人生で一度も女性に触った事ないこいつを俺は愛している。

美化するつもりは1ミリもない、ただ、弱視の人は今もどっか歩いてて、おじさんは今もどっかで土砂崩れに関する研究(そんな研究ある?)を発表してて、コクトモは今も橋本奈々未さんを思っている。

スーサイド・スクワッドをはやく観たい。